坑内のご案内

 釜石鉱山には、総延長1,000キロ・メートルを超える坑道と、東京ドーム25杯分にもなる巨大な採掘地下空洞が存在します。
 150年もの長きに亘り堀り進められた坑道の長さは、南北6キロメートル、東西2キロメートルの範囲に、海抜150メートルから980メートルまでいくつもの階層に分かれた坑道が、まるで巨大な蟻の巣のように広がっています。

坑内概要図

釜石鉱山坑道縦断面投影図

※下記の図をクリックすると拡大します


坑内のご案内

 坑道内の移動にはトロッコ列車「バッテリー・ロコ」が使われています。バッテリー駆動のトロッコは坑道を走る動脈です。

全長:3820mm、全高:1470mm
全巾:1310mm、重さ:6トン
軌間:762mm(ナローゲージ)

 海抜550メートルの高さの坑道入口から北へ約1キロメートルの位置に作られたのが「グラニット・ホール(地下音響実験室)」です。
 元々は坑内の事務所兼休息場でしたが、90年代にある所で花崗岩の音楽ホールを建設する構想が持ち上がり、その基礎データを得るために釜石鉱山の既存の空間を拡幅し、実験場が作られました。
 この花崗岩で覆われた空間は吸音率が低く、残響が長く残るといったデータが得られ、完成後は、コンサートやレコーディングに利用されました。

 グラニットホールの少し奥には、鉄鉱石の採掘跡を利用した地下水力発電用のダムがあります。
 ここから海抜230メートルにある発電装置まで送水管を設置し、320メートルの落差を利用して発電をしています。発電は24時間行われ通常は200~250kw/h程度発電しており、発電されたクリーンな電力は、仙人秘水の工場や事務所、坑道内の照明などに利用され、余った電力は電力会社に売電されています。

 入口から約2キロメートルの所にあるのが鉄鉱石の採掘跡です。
 釜石鉱山の鉄鉱石は、磁性をもった鉄鉱石で、磁鉄鉱と呼ばれ、鉱石に磁石がくっつくほどの高い磁性があり、良質な鉄が作れます。

 トロッコに乗って約20分。入口から約3キロメートル入った地点が、仙人秘水の水源です。ここは、大峰山の直下約600メートルに位置し、水源の上には磁鉄鉱の鉱床が存在します。

 海抜250メートルの坑道には、白く輝く大理石をモチーフにした「マーブル・ホール」があり、グラニット・ホールと同じ90年代に音と光の実験場として活用されました。
 また、この他にも地震計の設置や学術実験への協力など、釜石鉱山の地下空洞はさまざまな分野で有効利用されています。


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