坑内概要図
釜石鉱山坑道縦断面投影図
坑内のご案内
坑道内の移動にはバッテリーカートが使われています。地球に優しいバッテリー式です。地下水力発電所の電気を使用して充電しています。
海抜550メートルの高さの坑道入口から北へ約1キロメートルの位置に作られたのが「グラニット・ホール(地下音響実験室)」です。
元々は坑内の事務所兼休息場でしたが、90年代にある所で花崗岩の音楽ホールを建設する構想が持ち上がり、その基礎データを得るために釜石鉱山の既存の空間を拡幅し、実験場が作られました。
この花崗岩で覆われた空間は吸音率が低く、残響が長く残るといったデータが得られ、完成後は、コンサートやレコーディングに利用されました。
グラニットホールの少し奥には、鉄鉱石の採掘跡を利用した地下水力発電用のダムがあります。
ここから海抜230メートルにある発電装置まで送水管を設置し、320メートルの落差を利用して発電をしています。発電は24時間行われ通常は200~300kw/h程度発電しており、発電されたクリーンな電力は、仙人秘水の工場や事務所、坑道内の照明などに利用され、余った電力は電力会社に売電されています。
入口から約1.5キロメートルの所にあるのが鉄鉱石の採掘跡です。
釜石鉱山の鉄鉱石は、磁性をもった鉄鉱石で、磁鉄鉱と呼ばれ、鉱石に磁石がくっつくほどの高い磁性があり、良質な鉄が作れます。
バッテリーカートに乗って約20分。入口から約3キロメートル入った地点が、仙人秘水の水源です。ここは、大峰山の直下約600メートルに位置し、水源の上には磁鉄鉱の鉱床が存在します。